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100日で回せるようになる傘絡5日目 ~「ゆらりび当たらない」は甘え~

 まつかんです。今日で5日連続投稿らしいです。こいつ正気か? 今日も張り切っていきましょう。1~4目はこちら。

maxc5297.hatenablog.com

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 今回は前回予告していた通り、いんだふりたぐ系デッキの極致、応用形となるデッキのご紹介です。と言ってもこのデッキ、実は当ブログで紹介してあるものです。そうです。以前から私のブログをお読みいただいている読者諸兄にはもうお判りですね。第5シーズンが始まる前に公開した枢式ゆらりび両採用のあのデッキです。なのでそちらを読んでください。言いたいことは既にこちらで言い尽くしているので。

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 まあとはいえ以前の記事のリンクを貼って終わりでは記事を書く意味がないので、以前の記事から環境の変遷により追記したりしないといけない部分をしておきましょう。

 この記事で私は、このデッキを使えばシンラとサリヤ以外にはゆらりびを当てられるようになる、と書きました。実際にはひきあしが漏れていたのですが、相手がゆらりびのケアのために傘を閉じっぱなしにしているなら至近距離で一方的に傘を開く権利が得られるので良しとしましょう。では第5シーズンになってこのデッキからゆらりびを避けることができるメガミは現れたのでしょうか? 第5シーズンで新たにリリースされた対応札は以下の通りです。

円環輪廻旋、海嘯、天主八龍閣、撃ち落とし、防壁、盾兵

このうち、このデッキのゆらりびを回避し得るのは海嘯だけです。つまりハツミにはこのデッキをもってしてもゆらりびを当てることができないので諦めましょう。これは甘えではありません。

 

 これで終わりというのもまだやっぱり味気ないので、枢式というカードについてお話しようかなと思います。まずは下の記事をご覧ください。

http://bfpblog.bakafire.main.jp/?eid=374

 私が枢式というカードをどう捉えているかはふるよにの公式ブログの方に寄稿させていただきました『想い一枚ここにあり』を読んでいただければよいのですが、紙面の都合上書き切れなかったりしたことなどを補足したりしようかなと思います。

 

 私は枢式というカードをこう捉えています。

・広い意味で負け筋を潰すカード (攻めの枢式、守りの枢式。『想い一枚』を参照)

・クルルXにおいて構築上の選択肢として存在しないといけないカード

・知育パズルの玩具

1つ目については『想い一枚』を読んでいただければと思いますので今回は2つ目についてお話させていただこうかと思います。

 枢式は他のメガミのカードプールにもあるようなメガミの名を冠する切札です。これらのネームド切札は条件こそ厳しいものの一発で試合を決めてしまえるような切札がほ多く、それらはカードプールに存在するだけでも一定の圧を出してくれるカードです。

 しかし、底力や果て果て、炎天とは違い、枢式はカードプールに存在するだけで相手への牽制にはなり得ません。枢式と他のネームド切札との違いは機巧が要求されることであり、特に攻撃機巧は必ず相方から出さなければならず、クルル単体では出力が安定しないカードであり、組み合わせごとに枢式のパワーを十全に発揮することができるか否かは大きな差が出ます。

 “枢式は安全を買うカードである”、とはJKRA、全日本枢式RTA協会会長であり、ハガネの錬金術師の二つ名で知られるますたーH氏の言葉ですが、枢式は安全を買うためにある程度デッキ全体のパワーを下げて構築に組み込むカードです。これは『想い一枚』にも書いたことですが、切札を含めたふるよにのデッキ10枚のうち、8枚を枢式とその機巧に要求される枢式というカードは往々にして構築に歪みを生じさせ得るものです。クルルXにおける枢式の決めやすさというのはこの歪みの大きさのことを言うと私は考えています。ここで言う“歪みの大きいデッキ”とは、「枢式の機巧は揃ってるけどそれどうやって勝つの?」「これ枢式抜いてその分青緑抜いて赤札入れた方が強くね?」と言われてしまうようなデッキを言います。こうなると枢式は本当に“ただプールに存在するだけ”になってしまい、そのようなクルルXはあまり強くないと私は考えています。

 当然他の対策必須級ネームド切札もマッチアップ次第で紙になり得るものではありますが、枢式は出力を基本的に相手に依存しません。だからこそどんなマッチアップでも枢式を採用できる準備をしておくことが大事なのです。

 そもそもせっかくクルルというメガミを宿しているのに構築幅が狭いのは楽しくないというが私の価値観です。楽しい楽しくないは別にしても、有名なクルルXの中には1つの構築だけが飛び抜けて強く、他のアーキタイプはそこまで強くない、というような組み合わせは、そのデッキに対して相性の悪い相手が対面に座った瞬間機能停止してしまうため、ただでさえ相性が付きやすいクルルにさらに相性問題を加速させることになってしまいます。ふるよにがキャラクターゲームの側面を持つ以上、組み合わせ単位で相性が悪い相手がいるというのは仕方のないことですが、メガミ単体でなら有利と言われるような場合でもクルルと組ませるだけで有利だったメガミに対して不利になるようではいけないわけです。 

 さて、長々と書いてしまいましたが結局何が言いたいかと申しますと、「枢式がクルルの主張の1つである以上、そのカードを生かしきれない組み合わせは真に強いクルルXと言えるのだろうか」というのが“クルルXにおいて構築上の選択肢として存在しないといけないカード”ということです。

 

 では傘絡ではどうなのかという話ですが、傘絡は優秀な攻撃札も有り、枢式の機巧の揃えやすさは指折りの組み合わせです。

 ここで3日目に疑問に思われた方も多いであろう、「傘絡のえれき軸にどうして枢式を採用しないのか」という命題の私なりの答えを書きますと、ズバリ、看過し得ないほどに構築が歪むからです。えれきデッキはえれきを増やす都合上デッキ枚数が増え、ただでさえ薄い攻撃札濃度がさらに薄くなるのも理由の一つです。

 また、えれきデッキは機巧として対応札を要求される以上通常札にも対応札、欲を言えば行動対応を多く採用したいので、そういう意味でも枢式とは相性が悪いです。なので枢式が欲しいマッチアップになった時は大人しくえれき以外のデッキを使いましょう。

 

 

 いかがでしたでしょうか。今回の記事はほとんど枢式の話になってしまいました。枢式はクルルを宿す上で切り離すことのできないものです。用法容量を守って楽しい機巧ライフを。ご意見ご要望ご指摘は私のTwitterまで。それではまた次回お会いしましょう。